運動会PTA競技、めちゃ楽しかったなあ
運動会からPTAリレーが消えた訳
ガチンコ教員・PTA選抜リレーがもたらした運動会のハイライトと熱気
子供の頃、運動会で一番盛り上がる時間が何だったか、覚えているだろうか。
それは児童の競技でも、閉会式の成績発表でもない。プログラムの終盤に組まれ ていた「児童選抜・教員選抜・PTA選抜」による、ガチンコのリレー対決だ。
あの時間の校庭は、独特の熱気に包まれていた。スターターピストルの音が響い た瞬間、大人たちが文字通り「本気」で激突する。「あ、◯◯君のママだ!」「嘘、め ちゃくちゃ速い!」「あの先生、小学生の時、陸上で全国大会に出たんだって!」そ んな噂が応援席を駆け巡り、大人たちの意外な一面が次々と露わになる。普段は物静 かな近所のお父さんが、現役の陸上選手顔負けの猛烈なダッシュを見せる。
そして何より忘れられないのが、普段は保健室でおっとりしているはずの保健の 先生が、異次元レベルの爆速でトラックを駆け抜け、次々と前の走者をゴボウ抜きに し、大差をつけていった瞬間だ。「えっ、あの先生、あんなに早かったの!?」地響 きのような大歓声の中、バトンを繋いで一躍ヒーローになった先生の姿は、子供心に 強烈なスパークとなって脳裏に焼き付いた。大人が本気で走り、本気で笑い、本気で 悔しがる。あのドラマチックな空間こそが、運動会のハイライトだった。
安全第一によるリレー廃止と保護者役割の裏方労働力化の問題点
しかし、いつしかそんな光景は学校から消え去ってしまった。おそらく、普段運 動しない大人たちがアキレス腱を断裂するなど、けが人が出ることが多くて廃止され たのだろう。安全第一の観点から見れば、廃止の判断は仕方のないことだったのかも しれない。
だが、それと引き換えに、現代のPTA活動は決定的な何かを失ってしまったのでは ないだろうか。
今のPTA活動を見渡してみると、我ながら、どうにも面白くない。なぜなら、保護者が「ただ の裏方の手伝い」に終始してしまっているからだ。コーンを並べたり、受付をした り、撮影エリアのロープ際で見張りをしたり、学校外の見回りをするとか。義務感と雑務ばかりが先行し、行事を 「一緒に楽しむ仕掛け人」ではなく、単なる「無料の労働力」のようになっている現 状がある。まあ、子供の行事なんだから保護者が影子に徹するのは当然という考えもあろうが、これではPTA活動が敬遠されるのも無理はない。
リスク排除型PTA競技の提案|安全な玉入れで大人の楽しみを復活させる
事故ゼロを実現する現代版引き算競技の導入
だったら、PTA競技を復活させたらどうだろうか。
「いやいや、また怪我人が出たらどうするんだ」という慎重論が聞こえてきそ うだが、何も昔のように全力疾走するガチのリレーをやれと言っているわけで はない。怪我のリスクが全くない競技だって、探せばいくらでもある。
例えば、ただの「玉入れ」だ。
玉入れなら、運動神経の良し悪しは関係ない。足をもつれさせて転倒するリスク もゼロだ。それでいて、制限時間内にどれだけ入れられるか、大人が本気になってカ ゴに玉を投げ込む姿は、見ている子供たちにとっても間違いなく大盛り上がりするコ ンテンツになる。運動経験は不問、ルールも単純で誰もがヒーローになれるチャン スがある。
チェッコリ玉入れ、保護者の部はダンスも加点要素、そんな運動会もあるらしい。
とてもいい案と思いませんか。お父さんお母さんがお尻フリフリで弾ける競技、ただ1つあるだけでみんなの満足感は数倍になるだろう。
リスクを完全に排除した、現代版の「引き算の競技」だ。
事前準備不要、当日参加型競技だってできるハズ
名簿作成・出欠確認・チーム分けを廃止した業務スリム化の手法
さらに言えば、「PTA競技を新設するなんて、事前の準備や調整が大変だ」「前例 がない」と学校や周囲から反対されるかもしれない。
これも、解決策は至極シンプルだ。事前の名簿作成も、出欠確認も、チーム分け もすべてやめてしまえばいい。
運動会の当日、プログラムの合間にマイクを持ってこうアナウンスするだけでい い。「今からPTAの玉入れを始めます!参加したい人は、どうぞグラウンドに集まっ てください!」
これだけだ。何も難しいことはない。事前の登録なんて考えるから仕事が重くな り、前例踏襲の壁にぶつかるのだ。
「やりたい人集まれ」一声で始まる地域共生型学校行事の未来
その場でやりたい大人がノリで集まり、ただ楽しく玉を投げて、終わったら解 散。この「徹底的な事前準備の排除」こそが、業務のスリム化を求められる現代の PTA改革において、最も必要なマインドではないだろうか。
学校行事は、子供たちだけのものではない。大人だって、地域や学校とつながっ て、本気で笑って楽しめる場であっていいはずだ。ただのつまらない裏方で終わる運 動会だからPTAが嫌われるのだ。
まずは次の運動会、PTA競技を提案することから始めてみませんか。