
どうして不効率なPTA運営が続いてしまうのか?改革を阻む○○とは?
効率化話がダラダラ脱線してしまい結局何が決まったのか分からない会議 製作に時間がかかりすぎて半年前のことしか書いていない会報誌 誰も読まない1週間前の会議の議事録 びっしり手書きの会計帳簿 冷静に考えれば明らかに時間効率の悪いベルマークの整理 紙のアンケートをみんなで手分けして集計、、、 これは、日本全国で毎日のように繰り広げられているPTA活動の一場面です。 多くの保護者が感じている「なんとなく非効率」「もっと簡単にできるはずなのに」という違和感。 でも結局は「前例踏襲」という名の慣性に流されてしまう現実。 私自身、幼・小・中・高とPTA役員を15年近く経験し、議事録作成から行事運営、会計帳簿の作成まで、様々な業務に関わってきました。 その中で痛感するのは、PTAが抱える構造的な問題です。 そして多くの保護者が同じ悩みを抱えているにもかかわらず、具体的な改善策を見出せないもどかしさも共有してきました。 「子どものために頑張らなければ」という使命感と「でも本当にこれでいいの?」という疑問の間で揺れ動く保護者の姿を数多く見てきました。 特に共働き世帯の増加により、時間的制約が大きくなった保護者にとって、PTA活動の負担は年々重くなっています。 PTA役員の任期は通常1-2年が多く、その短い任期ゆえに、多くの役員は「自分の任期だけなんとか乗り切ろう」と考えがちです。 その結果、明らかに非効率と感じる運営方法も、「これまでやってきたやり方だから」と改革に踏み切れないまま、同じサイクルが繰り返されています。 また、PTA役員にも働いているお母さんは増えてきましたが、多くは一般職だったり、ワンオペの自営業だったり、パートタイマーなど、マネジメントとは無関係です。 マネジメントの経験を持たない多くの役員にとって、業務効率化のノウハウを活動に導入することは容易ではありません。 職場では「決められた仕事をこなすだけ」の立場の方が、突然PTAという組織の運営を任されても、どこから手をつければよいのか戸惑うのは当然なのです。 しかし、このまま「仕方ない」と諦めるべきでしょうか? 答えは「NO」です。 PTAは本来、子どもたちの健全な成長を支援するための組織であり、保護者と教師が協力して教育環境を向上させる貴重な場です。 有意義な目的を掲げている以上、その本質的な価値を損なうことなく、活動の効率化を図ることは可能なはずです。 本記事では、PTA業務改革のステップに進む前に、PTA運営の非効率が続く根本原因を分析します。 改革は一朝一夕にはできませんが、「前例踏襲」の慣性を少しずつ変えていくことで、保護者の負担を減らしながらも、子どもたちへの教育効果を高めるPTA活動が実現できるはずです。 それは決して夢物語ではありません。 さあ、一緒にPTA改革への一歩を踏み出してみませんか? 今回はPTA改革が進まない理由をいくつか考えてみましょう。 問題解決の第一歩は原因分析です。『PTA加入者と非加入者の公平性を巡る論点が平行線になる本当の理由』1. PTA活動における永遠の論争「PTAに加入していない家庭の子どもにも、加入者と同じように物品を配布すべきか」この問いに対する議論が、全国各地のPTAで繰…ameblo.jp 1.構造的な問題 短期任期制の影響 短期任期制の最大の問題は、役員が自身の任期内で業務を十分に把握できないことです。 新しい役員が就任すると、初めの数ヶ月は業務の理解や組織の動きに慣れることに時間を費やす必要があります。 そして仕組みがわかって来た頃には、任期の終わりが近づいており、役員は「これまで通り」を次の人に任せることが重要なミッションになります。 このため、業務改善の提案や新たな施策の実施が行われることは少なく、現状の運営が続いてしまうのです。 知識継承の不足 短い任期ゆえに役員間の知識継承が非常に不十分なため、過去の経験や教訓が次世代に伝わらないという問題があります。いわば「身体で覚える」体制が色濃く残っています。役員が交代する際、口頭での説明が中心で業務マニュアルや引継ぎ資料が整備されていないことが多く、前任者の取り組みや失敗例、成功事例が共有されない状態が続きます。PC作業が苦手、という役員も多く、マニュアルを作成するという発想すらないのです。これにより、同じ過ちを繰り返すことが一般的になり、非効率な運営が固定化されてしまいます。 組織の属人化 また、業務が特定の役員に依存する「属人化」の傾向も見られます。 特に、長年の経験を持つベテラン役員がいる場合、その人の知識や判断に頼ることも多くなります。 得てして、そのベテラン役員は辞任したあとも影響力をもつことがあり、その知識・やり方を引き継ぐことが正義のようになってしまうと、新たな取り組みは拒絶されることになります。 結果として、PTAの運営が非効率的かつ不安定なまま継続され、「新しい提案をしても、どうせあの人のやり方とは合わないからムダ」こうして改革への意欲が低下してしまいます。『「子供のために平等に」そんな主張に見え隠れするホンネ』「加入者の子供と非加入者の子供を区別すべきか」という問題について、PTA役員を引き受けるような熱心な人の中にも、PTA役員の中にも「PTAはすべての生徒を公平…ameblo.jp 2. マネジメント経験不足 組織運営の経験が欠如 多くのPTA役員は、マネジメントやプロジェクト管理の経験が乏しいため、効果的な運営方法を模索することが難しい状況にあります。 一般的にPTAには、専業主婦を含め、さまざまな職業の保護者が集まりますが、組織運営の専門知識を持った人が少ないのが現実です。 このため、役員は過去の業務をこなすのが精一杯で、長期的な視点での改善策を考える余裕がありません。 むしろ過去を繰り返すことが自分の役割だと信じ込んでいます。 実際、私がより効率的で効果的な方法を教えても、「こうしろって言われてるので無理です」。 新たなやり方に拒絶反応を示す人は少なくありません。 当事者意識の欠如 さらに、PTA活動への参加意識が薄れる要因として、多忙な保護者が多いことが挙げられます。 多くの役員は仕事や家庭の事情に追われており、PTA活動に十分な時間を割くことができません。このため、役員としての責任感や当事者意識が薄れ、活動に対する関心が低下してしまいます。 また、保護者同士のつながりが希薄になることで、役員は今、目の前にある自らの役割を無難に果たすことに終始してしまい、別のやり方を考えるなんて思いもしなくなります。 続きを読む